はじめに|「足場一式って何?」その疑問を今すぐ解決
この記事では、「足場工事 一式」と書かれているけど、実際にどんな内容が含まれているのか分からない…と不安に思っている方向けに、分かりやすく解説します。
実は「一式」という表記、便利なようで内容が曖昧なため、施主や元請け側にとっては“損する可能性”もあるのです。でも安心してください。この記事を読めば、見積書の中身をしっかり見抜けるようになります!

足場工事「一式」とは?意味とリスクを解説
「一式」=すべて含んでいるとは限らない!
見積書にある「足場一式」とは、各項目を省略してまとめた表現です。
例:
- 足場材リース料(単管、クサビ、枠組み等)
- 組立・解体作業費
- 搬入・搬出費用
- 養生ネット・メッシュシート
- 安全管理費(墜落防止設備など)
- 仮設計図書や届け出書類の作成費
なぜ注意が必要なのか?
本来必要な費用が“別途請求”される
そのため、「一式」に含まれる内容を事前に確認することが大切です。
足場工事の相場はいくら?|2025年最新データ
相場を知っておくことで、高すぎる見積もりや過剰請求に気づけます。
項目 | 参考価格 |
---|---|
単価(1㎡あたり) | 700〜900円 |
30坪戸建て住宅 | 15万〜25万円 |
飛散防止ネット(1㎡) | 150〜250円 |
運搬費・諸経費 | 工事費全体の10〜20% |
※地域や工事内容によって変動します。
参考資料
外壁・屋根の工事で必要な「足場」の単価・費用はどれくらい?設置/組み立て時にかかる相場は?
足場の値段の適正価格は?見積もりの比較ポイントも紹介!

見積もりで損しないための3つのポイント
1. 一式の内容を必ず確認!
「この“足場一式”には何が含まれていますか?」と聞いてみましょう。明確に答えてくれる業者は信頼できます。
2. 相見積もりをとる
2〜3社の見積もりを比較することで、過剰請求や抜け漏れを防げます。
3. 許可業者かを確認する
「とび・土工工事業」の建設業許可を持つ業者に依頼しましょう。
足場工事の法律と資格|安全と信頼のために
足場工事は、労働安全衛生法や建設業法により厳しく規定されています。
必要な資格・許可例:
- 建設業許可(とび・土工工事業)
- 足場組立作業主任者(5m以上の足場に必須)
- 安全衛生教育修了者
無資格業者に依頼すると:
- 保険が適用されない可能性
- 工事停止命令などの行政指導
- 事故時の損害賠償リスク
無資格業者による施工は事故や損害賠償リスクもあります。必ず確認を!
【参考】国土交通省「建設業の許可制度について」
https://www.mlit.go.jp/common/001209751.pdf
よくある質問(FAQ)
A. 業者により異なります。見積書で明示されているか必ず確認を。
足場をDIYで設置すれば安くなる?
A. 法的には可能でも、事故リスクが高く、賠償責任が発生することも。絶対におすすめしません。。
A.「安すぎる」には理由があります。許可・保険の有無を必ず確認しましょう。

まとめ|一式の中身を見抜けるあなたへ
「足場工事 一式」の言葉に惑わされないでください。
必ず相見積もりを取る
許可のある業者に依頼する
この3つを意識するだけで、安全で納得のいく工事を実現できます。
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👤この記事を書いた人
ISHIDA DESIGN OFFICE 代表 I.D.O 足場組立等作業主任者/仮設設計技術者
仮設計算歴30年以上。建設現場での足場設計・点検・安全管理業務に従事。
現在は仮設設計と安全な工事にアドバイスをしている