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クサビ足場 価格の最新基準と積算実務【2025年版】

CAD くさび足場の価格と積算実務を解説する2025年版サムネイル画像(外部足場のクサビ緊結部の写真付き)
目次

クサビ足場 価格の最新基準と積算実務【2025年版】

中層マンション外周に組まれたくさび式足場の全景写真。外部足場の価格や積算解説記事の冒頭で使用するための画像。
中層建物に設置された、くさび式足場の全景写真(撮影:ISHIDA DESIGN OFFICE)。

「このクサビ足場、一式いくらで出せば赤字にならないだろう…?」
私も若い頃、図面とにらめっこしながら、毎回もやもやしつつ積算していました。

 この記事の結論(ざっくり)

  • 一般的なくさび足場の相場は 約600〜1,000円/㎡

  • 実務では、安全を見たうえで 650〜900円/㎡のどこかに置く ケースが多い

  • 「架面積 × ㎡単価」+運搬・存置・点検などの付帯費用を足していく

  • 法令(安衛則第570条など)と仮設工業会の技術基準を守ると、
    壁つなぎ・先行手すり・養生・点検のコストは必須項目になる

     

結論から言うと、クサビ足場の価格(見積)は「架面積 × ㎡単価」+αを、法令と最新相場を踏まえてロジカルに組み立てるだけです。
2025年時点の情報をベースに、

クサビ足場の㎡単価レンジ(相場の目安)
積算の基本式と歩掛の考え方
原価構成(人件費・運搬・償却・安全経費)
法令(安衛則・仮設工業会技術基準)とのつながり

を、現場監督・足場職人さん向けに、なるべく噛み砕いて整理していきます。

私は仮設設計と足場図の仕事を30年ほど続けてきましたが、
なんとなく一式」から卒業して、数字で説明できる見積に変えた瞬間、元請との関係も格段にラクになりました。
そのあたりの実感も交えつつ進めます。

 

📥 クサビ足場|価格早見表&積算チェックリスト(A4 PDF)【無料DL】

2025年のクサビ足場の見積りを「3分で見える化」するためのA4資料です。
代表的な建物規模ごとの ㎡単価レンジ(600〜1,200円/㎡) と、 見積り前に確認すべき 10の重要チェック項目 を1枚にまとめています。

現場監督・職長・設計担当者の打合せ資料・添付書類としてそのまま使えます。

  • 主要規模別の架面積と概算費用(25〜40坪, RC, S造)
  • 安衛則540〜575条に基づく「壁つなぎ基準」チェック
  • 見積り前のリスク整理に便利な「10項目」チェックリスト
  • 元請との協議メモとしてそのまま添付可能

※ PDF名:kusabi-scaffold-price-guide-checklist-2025.pdf
※ GA4「download」イベント自動計測に対応

💡 現場で月2件以上の見積りを行う方へ
Excelで条件を入力するだけで架面積・費用・リスクを自動計算できる「クサビ足場 積算テンプレ PRO版」も公開予定です。
手戻りや単価のブレが激減し、提出書類の質も上がるため、監督さん・設計さんから特に人気です。

 



前提と用語・適用範囲

要約:
ここでは「どんなクサビ足場」を対象に話しているのか、法律や仮設工業会の技術基準との関係を整理します。
対象をハッキリさせておくと、後の㎡単価レンジや歩掛の読み替えが楽になります。

この記事で想定するクサビ足場

  • 一般的なくさび緊結式足場(ビケ足場・くさび式システム足場)
  • 高さ:おおむね31m以下(※仮設工業会技術基準の適用範囲)
    (参照:一般社団法人 仮設工業会)
  • 用途:住宅〜中規模RC/S造(外部足場、本足場)
  • 先行手すり・メッシュシート養生ありを標準とする
クサビ式足場の適用範囲を示した図解。左から木造2階建て、RC造3階建て、S造5階建てにクサビ足場をかけたシルエットを並べて比較した構成。
クサビ足場が使える建物規模のイメージ図(2階木造〜5階S造)。

法令と技術基準の位置づけ(ざっくり)

ここで大事なのは、「価格の安さ」より前に、安全を確保するための“最低条件”があるということです。
壁つなぎピッチ、先行手すり、メッシュシート、控えなどを省いて単価を下げるのは、法令・技術基準の世界から外れてしまいます。

私も一度、「他社はもっと安い」と言われて単価を下げたところ、よくよく話を聞くと壁つなぎも控えもほとんど入れていない見積でした。
その瞬間、「あ、これは比べる土俵が違うな」と察したのを覚えています。


クサビ足場の積算基本式と歩掛

要約:
クサビ足場の価格は「架面積 × ㎡単価」がベースです。
ただし、その裏側には「歩掛」「運搬条件」「存置期間」などが隠れています。

基本の計算式

クサビ足場の見積は、シンプルに書くとこんな形になります。

足場工事費 ≒ 足場架面積(㎡) × 施工単価(円/㎡) + 付帯費用

ここでいう付帯費用とは、

  • 初回運搬費・回送費
  • 長期存置割増(例:3か月・6か月・9か月など)
  • 夜間・休日割増
  • 狭小地・手運搬割増
  • 設計・図面・計算書費用 など

を指します。

足場架面積×㎡単価を中心に、運搬・養生・長期存置・図面計算書といった費目を周囲に配置した積算ロジックの図解。
足場積算の基本式と各費目の関係を示した図解。

足場架面積の出し方(ざっくり版)

細かい計算方法は別記事に譲りますが、現場監督レベルで押さえておきたいのは、

  • 足場架面積=足場外周 × 足場高さ
  • 足場外周は「建物外周+余裕(片側1m程度)」で考える
  • 高さは軒高+α(上端の安全作業床まで)

という考え方です。
私は見積前に必ず「簡単スケッチ」を描き、足場の立上りラインと高さを手書きで確認してから架面積を出すようにしています。

歩掛のイメージ

自治体や協会の積算資料には、くさび足場の「架払㎡単価」「存置期間別コード」などが整理されています。
(参照:財経通信  施工施工単価)

  • 手摺先行・幅600mm/900mm
  • 高さ10m未満・20m未満
  • 存置1か月・3か月・6か月・9か月 …

こうした条件ごとの単価コードが、**実質的な『標準歩掛+条件別係数』**になっています。

ここでのポイントは、

  • 標準は「手摺先行+先行手すり+メッシュシート養生」
  • 可変なのは「高さ」「存置期間」「現場条件」です。

 


📥 クサビ足場 積算シミュレーター(Excel 無料版)

この記事で解説した内容を、そのまま現場の見積に使える形にしたExcelテンプレートです。
外周・高さ・存置期間・現場条件を入力するだけで、架面積・㎡単価レンジ・概算費用を自動表示します。

  • 架面積の自動計算(外周×高さ)
  • 現場条件による単価レンジ補正
  • 想定費用の自動算出(無料版は1現場まで)
💡 月2件以上見積をする監督さんへ:
複数現場の管理・風条件反映・集計・PDF出力まで自動化できる 「PRO版(有料)」も後半で紹介しています。

 

 


㎡単価レンジと原価構成(2025年の目安)

2024年労働安全衛生規則の改正項目を示す資料。作業床幅や手すり高さの法令変更がくさび式足場の価格に与える影響を解説するための画像。
2024年の労働安全衛生規則改正。法令変更は足場価格にも影響します。

要約:
2025年時点で、一般的なクサビ足場の施工単価はおおよそ650〜1,000円/㎡前後が目安です。
この中に、人件費・運搬・償却・安全経費がどんなバランスで入っているかを分解してみます。

クサビ足場の㎡単価レンジ(相場感)

最新の塗装・リフォーム業界向けの情報や足場業者の公開資料を整理すると、ビケ足場(くさび緊結式足場)の平米単価は概ね以下のレンジで語られることが多いです:
(参照:株式会社拓寿工業 |)

  • 600〜1,200円/㎡:一般的な戸建て中心のレンジ
  • 地域や現場条件によっては、**650〜900円/㎡**を標準としている例もあり
  • 養生ネット(メッシュシート)を含めると+100〜200円/㎡程度

もちろん、これはあくまで**「市場全体のざっくりした目安」**です。
実際には、

  • 高さ(3階相当以上で単価UP)
  • 現場条件(狭小・傾斜・手運搬)
  • 存置期間(3か月以上の長期現場)
  • 先行手すり・階段・荷揚装置などの有無

で、単価は平気で100〜200円/㎡変動します。

私の感覚では、**「安全をきちんと見たうえで、650〜900円/㎡のどこに置くか」**が、2025年時点での現実的な落としどころです。

原価構成のざっくりイメージ

1㎡あたりの単価の中身は、ざっくり以下のように分かれます(数字はイメージ)。

  • 人件費(組立・解体)
  • 足場材のリース料 or 償却費
  • 運搬・荷役(トラック・フォークリフト・手運搬)
  • 現場管理費・安全経費(先行手すり・安全帯・教育・点検)
  • 会社の一般管理費・利益
足場工事の㎡単価を構成する要素を示した円グラフ。人件費、リース・償却、運搬、安全・管理、利益の5区分で構成し、安全・管理部分を強調した図解。
足場の㎡単価を構成する5要素を表した円グラフ。

 

ここで大切なのは、
**「安全に必要なコストを削って単価を下げない」**線をどこに引くかです。

私は見積の際、「安全経費を削る要望」が出た時点で、その案件は慎重に距離を取るようにしています。そこを削ると、事故が起きたときに一気に地獄行きだからです。


施工手順と安全条件が価格に与える影響

要約:
施工手順や安全レベルは、そのまま単価に跳ね返ってきます。
「安いけど危ない手順」か、「少し高いけど安全で効率の良い手順」かを、最初に決めておく必要があります。

標準的な施工手順(外部クサビ足場)

  • 仮設計画・図面・地盤確認
  • 資材搬入・荷受け
  • ベース金具・敷板・ジャッキの設置
  • 支柱・布材・筋かい
  • 先行手すり・作業床
  • メッシュシート養生
  • 上部確認・検査・是正

安衛則や仮設工業会の技術基準で求められる「壁つなぎ・控え・先行手すり」などをきちんと守ると、1人当たりの施工量(歩掛)が変わり、その分単価も変わります。
(参照:仮設工業会 くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準)

「安く組むためのNG例」

  • 壁つなぎを極端に間引く
  • 先行手すりを省略し、後手すりでごまかす
  • メッシュシートを最小限にして風荷重を軽く見積もる
  • 既存構造物に勝手にアンカーを打つ

どれも一見「コストダウン」に見えますが、事故が起きた瞬間に「法令違反+賠償+信用失墜」で、最終的なコストは天井知らずになります。


点検・記録・教育と「見積に入れるべきコスト」

要約:
2025年の現場では、足場の「点検・記録・教育」はほぼ必須です。
ここを見積に含めないと、監査や是正で泣きを見ることになります。

点検・記録の最低ライン

  • 組立後・使用中・解体前の足場点検
  • 強風・地震・大雨後の臨時点検
  • 点検結果の記録(紙 or デジタル)

私は、現場別に**「足場点検チェックリスト(A4)」**を作り、

  • ①紙で現場用
  • ②PDFで元請提出用
    の二本立てで運用しています。
足場点検チェックリストのイメージイラスト。支柱・布・筋かい・作業床・手すり・壁つなぎの点検欄と、点検者名・日付欄を備えたA4縦型のチェックリスト。
足場点検に使えるA4チェックリストのイメージ図。

教育・安全ミーティングの時間もコスト

  • 特別教育・安全衛生教育
  • 朝礼・KY・TBMでの足場使用ルールの共有
  • 新人へのOJT

これらはすべて「見えないコスト」ですが、本来は単価のどこかで回収すべき項目です。
私は近年、見積書に**「安全・点検関連費(○%)」**の行を入れ、元請にも正直に説明するようにしています。


部材仕様・互換性と価格リスク

要約:
クサビ足場の価格を考えるとき、部材の仕様やメーカーの互換性を軽く見ると、後で痛い目を見ます。
認定品かどうか・混用していないかは、価格と同じレベルで重要です。

認定品・承認品の確認

仮設工業会の技術基準では、くさび足場の部材について「認定基準に適合したものを使うこと」が原則とされています。
(参考:一般社団法人 仮設工業会 くさび緊結式足場)

  • 緊結部付支柱
  • 布材
  • 作業床
  • 筋かい
  • 先行手すり など

これらがメーカー純正か・認定品か・混用していないかで、安全性も責任範囲も変わります。

混用による価格と責任のねじれ

  • 「少し安い中古材」を混ぜる
  • 他メーカーの部材と混用する
  • 仕様不明の海外製を一部紛れ込ませる

こうした“コストダウン”は、一時的に材料費は下がりますが、事故時に誰が責任を取るのかが不明確になります。
私は見積書に「仮設工業会認定品または同等承認品を使用」という一文を必ず入れるようにしています。


ケーススタディ:安すぎ見積で詰んだ現場

要約:
「安さだけで決めた足場」が、後でどんなトラブルを生むのか。
実際の現場に近いケースで、価格の考え方を整理します(実名・数値は変えています)。

ケース:手戻り連発で実質赤字になった現場

安すぎる足場見積で発生した失敗事例を描いたイラスト。木造住宅に組まれた不十分な足場と、困惑する監督・元請・施主の様子を表現。
安すぎる見積が招いた足場トラブルのイメージイラスト。
  • 木造2階建て、延べ30坪
  • 元請からの相見積で、とにかく安い足場屋に決定
  • 単価は一見「お得」だったが…

結果として、

  • 壁つなぎが甘く、強風後に一部是正工事
  • メッシュシートの取り付けが不十分で、近隣クレーム対応
  • 点検記録が十分でなく、監督が慌てて書類を作り直し

最終的に、
「追加是正」「再点検」「近隣対応」の人件費が膨れ上がり、元請も足場屋も誰も得をしない現場になってしまいました。

このとき私は、「最初から安全を含めた適正価格で出してくれる足場屋に発注しておけば、お互いずっと楽だったのに…」と強く感じました。


ダウンロードツールの使い方(Excel積算テンプレなど)

クサビ足場の「単価感覚」を3分でそろえるダウンロードツール

無料PDF+Excel/PRO版マニュアル付き クサビ足場 価格&積算チェックツールです。

「この単価、高いのか安いのか分からない…」というモヤモヤを、 価格早見表PDF+Excel積算テンプレートで数字ベースに整理できるセットです。 現場監督・職長・積算担当者向けの実務ツールとして作成しました。

  • 無料PDF「クサビ足場 価格早見表&積算チェックリスト」
    規模別(坪数・架面積)の想定費用レンジと、相場から外れた見積りを洗い出すチェックリスト。
  • 無料Excel「クサビ足場 積算テンプレート(シンプル版)」
    外周・高さ・存置期間・現場条件を入力するだけで、ざっくりした見積額を自動計算。 初めての方でも使える入門版テンプレート。
  • 無料PDF「積算テンプレート無料版マニュアル」
    シンプル版テンプレートの入力例・画面付き手順をまとめたガイド。 Excelが苦手な方でも、手順どおりに入力すれば迷いません。
  • PRO版「クサビ足場 積算テンプレート PRO版 v3&100ページ完全マニュアル」
    複数現場・複数条件の比較、原価管理、案件別保存までをカバーする上位版。 月2件以上見積りをする監督さん向けに、無料版からのステップアップ用として設計しています。
  • PRO版「クサビ足場 積算テンプレート PRO版」 近日公開予定

この記事で解説した考え方を、そのまま各ツールに組み込んであります。
まずは無料PDFとExcelから試してみて、物足りなくなったらPRO版への乗り換えを検討してください。

 

ついでに少しだけ“道具”の話

もしあなたが事務所で積算や図面を触る時間が長いなら、

  • 27インチクラスの外部モニター(図面とExcelを並べる)

図面とExcelを横に並べられるので、見積ミスが減るのが一番のメリットです。!

MSI PRO MP275QPG 27インチ WQHD IPSモニター

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こういった「PCまわりの小物」も、投資対効果が高いと感じています。
私はモニターを増やしただけで、図面の読み違いが減り、積算のストレスがかなり減りました。

 

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よくある質問 FAQ

要約:
よく聞かれる3〜5個の質問を先に整理しておくと、元請との打合せもスムーズになります。
ここでは価格まわりで特に多いものだけピックアップします。

Q1. クサビ足場の㎡単価はいくらで見ておけば安全ですか?

A. 地域や現場条件にもよりますが、2025年時点では650〜900円/㎡程度をベースに、

  • 高さが高い
  • 手運搬が多い
  • 長期存置
  • 先行手すり・階段・メッシュ有り

などの条件で**+αを乗せるイメージ**が現実的です。
(参照:株式会社拓寿工業 足場工事の単価と相場を徹底調査)

 

Q2. 「足場無料」と書いてある見積は信用して大丈夫?

A.「足場無料」は、他の項目(塗装単価・諸経費など)に足場分が上乗せされているケースも少なくありません。
実際に、外壁塗装業者の解説記事でも「足場代無料でも総額が相場より高くなることがある」「他の項目に上乗せされていることが多い」といった注意喚起がされています。

そのため、
「足場架面積 × 相場単価(例:600〜1,000円/㎡)」で概算を出し、工事全体の総額が相場と比べて妥当かどうかで判断した方が安全です。

なお、足場そのものの安全基準については、労働安全衛生規則第2編第10章(足場関係)や、厚生労働省の通達「足場に関する労働安全衛生法上の規定について」、仮設工業会「くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準」などの一次情報に基づいて検討してください。

※最終判断は、必ず元請・所轄の労働基準監督署・専門家(仮設設計者など)との協議のうえで行ってください。

 

Q3. 法令や仮設工業会の基準と単価の関係は?

A. 安衛則第570条や仮設工業会の技術基準に沿って組むと、壁つなぎ・控え・先行手すり・メッシュなどが標準で必要になります。
これらを省略して単価だけ下げると、一見安く見えても法令違反や事故リスクを抱えることになるので要注意です。
(参照:労働安全衛生規則(e-Gov 法令検索:原典)

 

Q4. 長期現場(6か月以上)の場合、価格はどう考える?

A. 存置期間が長くなるほど、リース費・点検回数・是正の手間が増えます。
自治体の積算資料でも1か月・3か月・6か月・9か月でコードを分けていることが多く、長期は割増が一般的です。
(参照:労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令第三百十八号) )
なお、法令や仮設工業会の技術基準は「安全条件」を定めるものであって、「いくらで見積もるべきか」という単価そのものは示していません。


単価設定は、各社の原価・自治体積算の慣行・元請との協議に基づき決定してください。

 

Q5.クサビ足場の㎡単価はいくらが相場ですか?

A.以下の情報を参考んにしてください

 

Q6.法令・仮設工業会の基準を守ると単価は高くなりますか?

A.以下の情報を参考にしてください。

  • 法令・基準が要求する安全措置(壁つなぎ・控え・先行手すり・メッシュ・点検など)の一次情報は上記URL。

  • それを全部きちんとやれば、材料・手間・管理コストが増えるのは避けられない → 単価の“下限”が上がる。

  • ただし、事故・是正・監査対応・工期遅延を考えると、トータルコストはむしろ安くなるケースが多い —— ここは実務的な判断・経験則の領域です。

 (参考:労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号))

 

Q7.長期現場や高層現場では、どのように価格を調整すべきですか?

A. 法令や仮設工業会の技術基準には、具体的な「存置期間別の単価」や「高さ別の単価割増」は明記されていません
そのため、この部分は 各足場会社・自治体積算の“慣習”に基づく調整 になります。

ただし、実務では以下の理由から、長期現場・高所現場は一般的に割増計上されます。

単価設定は、各社の原価・自治体積算の慣行・元請との協議に基づき決定してください。


まとめ:価格は「守り」と「攻め」を両立させる武器

最後に、この記事のポイントを5つに絞ります。

  1. クサビ足場の価格は「架面積 × ㎡単価」+付帯費用で組み立てる
  2. 2025年の相場感として、クサビ足場は650〜900円/㎡前後が現実的なベース(条件により±あり)
  3. 法令・仮設工業会の技術基準を守ると、壁つなぎ・先行手すり・養生・点検のコストは必ず必要なものになる
  4. 点検・記録・教育などの「見えないコスト」を見積にきちんと入れることで、事故リスクと後からのトラブルを減らせる
  5. ExcelテンプレやPDFチェックリストを使って、価格の話を「感覚」から「数字」に変えると、元請との信頼関係も強くなる

私はいつも、足場の価格を考えるときに、
この単価で、本当に現場の安全と職人さんの生活を守れるか?
という自分への問いを最後に置くようにしています。

このブログを読んでくれている佐藤さんには、

  • 単に安く叩かれる“足場屋任せの監督”ではなく、
  • **「数字で説明できる、頼られる現場監督」**になってほしいと心から願っています。

この記事が、現場の安全とコスト削減、そして毎日の仕事を少しでもスムーズにするお手伝いになればうれしいです。
そして、また別の記事で「こんな現場があったんだよ」と、一緒に現場の話ができたら最高です。

頼られる現場監督をイメージしたイラスト。ヘルメットを着用した監督がクリップボードを持ち、足場現場を背景に笑顔で記録している様子。
頼れる現場監督を目指すイメージイラスト。

 


※最終更新日:2025年11月28日


👤この記事の執筆者/監修
ISHIDA DESIGN OFFICE
代表 I.D.O(仮設設計技術者/足場組立作業主任者)

  • 建設業歴30年以上、仮設設計・仮設設計技術者
  • 厚労省・仮設工業会の最新基準に基づき執筆

仮設設計・CAD作図・構造チェックのご依頼はこちら:
ISHIDA DESIGN OFFICE 公式サイト


参考・出典リスト(省庁・規格・メーカーなど)

  • 労働安全衛生規則 第10章 通路、足場等(第570条 鋼管足場 等)
    (参照:労働安全衛生規則 第10章)
  • 厚生労働省 通達「労働安全衛生規則第570条及び第571条におけるくさび緊結式足場の取扱いについて」
    (参照:建設業労働災害防止協会 神奈川支部)
  • 一般社団法人仮設工業会「くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準」「くさび式システム足場」関連資料  (参照:一般社団法人 仮設工業会)
  • 自治体・業界団体の施工単価・積算資料(外部足場工事 くさび緊結式足場/架払㎡単価コードなど)
    (参照:財経通信)
  • 各種リフォーム・塗装業者サイトにおけるクサビ足場の単価相場(600〜1,000円/㎡等)
    (参照:株式会社拓寿工業 |)

 


 

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