足場図面 仮設計画一般 仮設計算書 PDF変換CADデーター  お気軽にお問い合わせください。

【2025年版】足場点検の完全ガイド|現場監督・職長のための実務&法的チェックリスト

この記事はこんなあなたにおすすめ

  • 「足場の点検って毎日やってるけど、本当にこれで合ってるのかな?」
  • 「ヒヤリとした経験がある。でも、どう改善すればいいか不安…」
  • 「記録はつけてるけど、どこまで求められているのか分からない」

この記事は、厚生労働省の法令・ガイドラインに基づく正確な情報を、建設現場で実務を担う職長・監督向けに、会話調でわかりやすく解説しています。

 


足場の点検が現場を安全にする!
足場の点検が現場を安全にする!
目次

足場点検は「毎朝見る」だけでは不十分|事故が起きる本当の理由

「点検って、ただ毎朝“ヨシ!”って確認してればいいんじゃないの?」

……そう思ってる方、けっこう多いんです。
でも、それだけでは不十分。点検の本質は「仲間の命を守る」ことにあります。

毎日こなすルーティンになってしまうと、ついチェックが甘くなってしまう。
「昨日も問題なかったし、今日も大丈夫だろう」

そんな油断が、大事故につながってしまう現実があるんです。

みなさん、点検って頭の中だけだと抜けます。
最初にこれだけ受け取ってください。

この記事では、法律・現場実務・記録のコツを、現場目線で、できるだけ噛み砕いてお伝えしていきます。

足場点検の法的根拠|なぜ点検が必要なのか?

「そもそも、足場の点検って義務なの?」
現場でよく聞く疑問ですが、結論から言うと はい、義務です。

足場の点検は、
労働安全衛生法および労働安全衛生規則に基づき、事業者に明確に求められている義務 です。


要点:現場でありがちな
「努力義務でしょ?」
「毎日見てるから大丈夫でしょ?」
という認識を、条文が求めている“本来のライン”に合わせて整理します。

結論:足場点検は単なる確認行為ではなく、
異常があれば是正し、その結果を記録として残し、保存するところまで が一体となって求められています。


点検の根拠となる主な法令

今回配布している 足場点検チェックリスト(PDF) は、
以下の法令を根拠として構成しています。

  • 労働安全衛生規則 第567条第2項・第3項
    (足場の点検、点検結果の記録および保存)

  • 労働安全衛生規則 第665条第2項
    (作業構台・架設通路等の点検)

  • 労働安全衛生規則 第575条の8第3項

  • 労働安全衛生規則 第655条第2項
    および 第655条の2第2項

これらはすべて、
「点検をしなさい」で終わらない条文 です。


厚生労働省資料が示している“点検”の考え方

厚生労働省の点検チェックリストで、特に重要なのが次の考え方です。

点検とは、
「確認 → 必要な是正 → 記録 → 保存」までを含めて、はじめて法令上の点検になる

このどこかが欠けると、
現場ではよくある
「点検はしたはずなのに、指摘された」
という状況が起きやすくなります。


足場点検の中心となる法令|労働安全衛生規則 第567条

足場点検の実務で、最も中心となる条文が
労働安全衛生規則 第567条 です。

この条文では、事業者に対して次の点が求められています。

  • 作業開始前

  • 足場の組立て後

  • 一部解体後

  • 変更後

これらのタイミングで足場を点検し、
異常が認められた場合には、補修など必要な措置を講じること

さらに、
点検の結果を記録し、仕事が終了するまで保存すること
も明確に定められています。


「見た」「問題なさそう」では足りない理由

条文の趣旨から見ると、

  • 一応見た

  • 特に問題なさそうだった

というレベルでは、
法令が求める点検を果たしたとは言い切れません。

最低限、次の点を説明できる状態にしておく必要があります。

1,誰が点検したのか
2,いつ点検したのか
3,どこを確認したのか
4,異常があったのか、なかったのか
5,異常があった場合、どう是正したのか

点検は「誰がやるか」も重要

厚生労働省の点検チェックリストでは、
点検は 十分な知識・経験を有する者を指名して実施すること が前提とされています。

つまり、

  • その場にいた人が何となく見る

  • 忙しいから誰でもいい

といった運用は、
行政指導や是正勧告につながるリスク を抱えることになります。


現場を守るために整えるべき視点

足場点検で本当に重要なのは、

  • 点検項目を知っているか
    だけでなく、

  • 誰が点検するのか

  • どう記録し、どう残すのか

といった 点検体制そのもの を整えておくことです。

ここが曖昧な現場ほど、
事故やトラブルが起きたときに説明が苦しくなります。

点検は、
現場を止めないための“守りの段取り”
そう捉えておくと、運用が一段ラクになります。

この記事は厚生労働省の資料に基づいています。

足場の安全点検について
足場に関する労働安全衛生法上の規定について 

 

足場点検の完全ガイド|現場監督・職長のための実務&法的チェックリストで安全を担保する
足場点検の法的根拠|なぜ点検が必要なのか?

点検すべきタイミング一覧|毎日だけじゃない!

「点検って朝だけでしょ?」と思っていたら要注意。
実は作業中や天候によっても点検義務が発生するんです。

要点: 事故が起きるのは“変化があった日”。
結論:毎日」+「変更後」+「災害後」+「定期」で穴が塞がります。

PDFでは、点検実施理由として
悪天候後/地震後/足場の組立後/一部解体後/変更後を明確に書くよう求めています。

タイミング何が起きてる監督が見るべき視点
毎日の作業前人と資材が動く前変化点(昨日と違う所)
組立後・一部解体後・変更後構造が変わる締結・床・手すりが荒れる
強風・大雨・大雪等の後目に見えないズレ沈下・緩み・外装(シート)
中震以上の地震後ジワっと歪む筋かい・壁つなぎ・脚部
週1など定期点検抜けの回収記録の整合も含めて確認

 

足場点検のタイミングを示した図解。毎日の作業前点検、変更後の締結確認、災害後の沈下点検、週次の記録確認をイラストで解説
足場点検は毎日だけでなく、変更後・災害後・週次の確認が事故防止の鍵になります。

【行政指導・是正の“穴”を埋める】
厚労省ベース|足場点検チェックリスト(完全版PDF)


「点検はしてるのに、記録が薄くて説明できない
「悪天候後・変更後の点検理由欄が毎回あいまい」
――この状態が、一番危ないです。


このPDFは、厚労省資料の考え方に沿って
確認 → 是正 → 記録 → 保存
までを現場で回せる形にしたチェックリストです。

  • 法定9項目(床材/緊結部/金具/墜落防止/幅木/沈下/補強材/損傷/つり足場系)を網羅
  • 点検理由(作業前・組立後・一部解体後・変更後・悪天候後・地震後・定期)を記録できる
  • 良否/是正内容/確認まで残せるので、指摘・揉めごとを減らしやすい

こんな現場に特に効きます

  • 元請・監督から「記録の出し方」を求められる
  • 変更・解体が多く、点検の抜けが出やすい
  • 悪天候後の微沈下が不安(床の浮き・クセ)

無料PDFの内容を確認する(メール登録へ

メール登録して無料PDFを受け取る

※ ボタンを押すとメール登録画面が開きます
※ 登録後、確認メール内のリンクからPDFをダウンロードできます
※ 届かない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください

次のステップ
無料版で運用が固まったら、提出用に整う記録テンプレや、是正フロー付きの現場版PROも準備します。
まずはこのPDFで「点検の型」を作ってください。

点検チェックリスト|現場で実際に見るべき項目とは?(PDFと一致)

では、具体的に「何をどう見ればいいのか?」を見ていきましょう。
ここを押さえておけば、点検の質が一気に上がります。

 

PDFの点検事項は、最低限列挙すべき法定事項(1〜9)として明記されています。
(以下は“現場で回す順番”に並べ替えて説明します。項目自体はPDFと一致)

足元(脚部の沈下・滑動)

  • 敷板・敷角の沈下、滑動はないか
  • ベース金具・根がらみが計画通りか
    雨後に地盤が軟化し、足場の支柱が沈下して水平材に歪みが生じている状態を示した写真
    雨後の地盤軟化による沈下は、足場全体の歪みや床の浮きを引き起こす原因になります。

 

締結(緊結部・接続部・取付部の緩み)

  • 建地・布・腕木などの緩み
  • ジョイントのロック(抜け止めピン等)

ロングチップ仕様の大工用マーキングペン12本セット。深い穴や狭所にも書ける防水建設用マーカー

ロングチップ 建設用マーキングペン 12本セット(防水・3色)

深い穴・狭い場所でも正確にマーキングできるロングチップ仕様の大工用マーカーペン。 ドアロック取り付け部、木工の下穴、設備・建設現場のマーキング作業など、 通常のペンでは届きにくい箇所で威力を発揮します。 防水・速乾性の油性インクで、屋外作業にも対応します。

  • ロングチップ設計:深穴・奥まった位置でも書きやすい
  • 防水・速乾:屋外・木工・建設現場向け
  • 3色セット:黒・赤・青で用途別に使い分け
  • 補充式:マーカーペン6本+インク6本

Amazonで見る

現場で「ペン先が届かない」「線がにじむ」ストレスを減らしたい方におすすめです。

金具(損傷・腐食)

  • クランプ等の損傷・腐食
  • 継手金具の損傷・腐食

床(床材の損傷・掛渡し状態)

  • 取付状態が計画通りか
  • 変形・損傷がないか

※PDFには「床材と建地の隙間12cm未満」の例と、適用除外条件もセットで書かれています。
→ 現場で断定して揉めないように、“例外がある”前提で確認してください。

墜落防止設備(取外し・脱落の有無)

  • 手すり・中さん等が外されていないか
    さらにPDFは「外れてないだけじゃダメ。取付状態が適切か入念に」と書いてます。

 

足場の手すりに中さんと幅木が設置されているOK例と、中さんが無く固定不良となっているNG例を比較した画像
手すりは上桟だけでなく、中さんと幅木を含めて設置することで転落防止効果が確保されます。

 

物体落下防止(幅木等)

  • 幅木・メッシュシート・防網の取付状態
  • 取り外されていないか

補強材(筋かい・控え・壁つなぎ等)

  • 取り外しの有無
  • 専用金具が使われているか

建地・布・腕木の損傷

  • 変形・損傷の有無

つり足場系(突りょう・つり索・歯止め等)

  • 取付部の状態
  • 歯止め機能

点検記録の作り方と注意点  “やったことを証明する” ために

「ちゃんと点検してるけど、記録までは正直…」という声、よく聞きます。
でも、記録がないと“やっていない”とみなされるんです。

要点: 記録が弱いと「やってない扱い」になります。
結論: “誰が・いつ・なぜ・どこを・どう是正したか”が残れば強いです。

PDFは、記録についてここまで具体に求めています。

  • 良否は「該当箇所が明らかになるように」
  • 是正内容は「是正箇所・方法・期日が明らかに」
  • 是正確認は「点検者だけでなく、管理者等も」

ここ、現場で効きます。
「点検者が見た」「管理者が確認した」
この二段構えにすると、揉めにくい。

絶対に書くべき項目(最小セット)

  • 点検日
  • 点検者(職名・氏名)
  • 点検実施理由(作業前/変更後/災害後…)
  • 良否(箇所が分かるように)
  • 是正内容(方法・期日)
  • 確認(管理者等の確認)

保存期間(地味だけど重要)

PDFには、点検結果等の保存について
「仕事が終了するまでの間」と明記されています。
→ ここを知らないと、後で「記録どこ?」になります。

 

足場点検の完全ガイド|現場監督・職長のための実務&法的チェックリストに基づいて細かい部分をチェックする
点検記録の作り方と注意点- “やったことを証明する” ために

アピカ レインガードメモA7とパワータンク加圧式ボールペンのセット。水仕事や現場作業でも書ける防水筆記具

【水に強く、書きやすい。現場で頼れる筆記具】レインガードメモA7+加圧式ボールペンセット

雨・水しぶき・湿気のある環境でもメモが取りやすい「防水メモ帳」と、筆圧・角度に強い「加圧式ボールペン」のセットです。 厨房の水仕事屋外の現場作業検査・計測のメモなど、紙とペンが不調になりやすい場面で頼れます。 計測・メモカード付で、日々の確認作業にも便利です。

  • 雨・水回りでも使いやすい:濡れた手でもメモが取りやすい
  • A7で携帯性◎:胸ポケット・腰袋に入れて持ち運べる
  • 加圧式ペン:現場で起きがちな「書けない」を減らす

Amazonで見る

※水回り・屋外での「メモが取れない」ストレスを減らしたい人におすすめ。

是正フロー:見つけた後が本番

要点: 異常を見つけるだけでは半分。
結論: “止める判断基準”を先に決めると、現場が揉めません。

標準フロー(迷わない順番)

  1. 危険度判断(転落・倒壊につながるか)
  2. 該当範囲の作業を止める(必要なら全停止)
  3. 是正(補修/交換/増締め/再設置)
  4. 再点検
  5. 記録に「是正完了」まで残す(期日まで)

実際の事故・ヒヤリハット事例

要点: 事故は「小さな見落とし+忙しさ」で起きます。
結論: “ありがちな2パターン”を潰すだけで安全度が上がります。

ケース1:緩み→横ズレ→ヒヤリ

  • 締結部が緩んでいた
  • 作業で荷重がかかってズレた
  • 記録が薄く「どこを見たか」説明できない

技術より運用で止まる現場、あります。

ケース2:悪天候後の沈下見落とし→転倒

  • 見た目OK
  • 微沈下で床にクセ
  • つまずき・踏み外し

→ 私は熊本の現場でこれが一番怖かった。
“見えないズレ”は、順番で潰します。

 

足場の締結部の緩みによる横ズレと、悪天候後の地盤沈下見落としによる床の浮きを示したヒヤリ事例の図解
締結部の緩みや悪天候後の沈下見落としは、足場の横ズレや転倒につながる代表的なヒヤリ事例です。

 

よくある質問(FAQ)

点検って誰がやるの?

A. 十分な知識・経験を有する者から指名します(PDFの注記に具体例あり)。

 

電子で管理していいの?

A. OKです。ポイントは「保存できる」「必要なら印刷できる」「点検者が追える」です。

 

毎朝全部チェックする時間がない…簡単に済ませたいんだけど…
A. 毎日は“変化点”。変更後・災害後は“全項目寄り”。週次で抜けを回収が現実解です。 テンプレートを使えば、チェック式+記録欄付きで3分以内で完了します。

関連記事

まとめ|「ヨシ!」の声が命を守る

要点: 足場点検は「毎朝の儀式」ではなく、現場を止めないための技術です。
結論: 点検の型ができると、安全・コスト・段取りが全部ラクになります。

 

① 点検は「昨日と同じ」を疑う(変化点)
② 変更後・災害後は“理由欄”を書いてから回る
③ 異常は「是正→期日→確認」まで残す
④ 良否は“箇所が分かる”書き方にする
⑤ 無料PDFで運用を固定すると、抜けが減る

 

足場点検チェックリストを手に現場で安全確認を行う職長と現場監督の様子
点検の「型」を共有することで、現場全体の安全意識と確認精度が高まります。

現場で事故を防ぐための“実務の型”

現場で働く皆さん、忙しい現場ほど点検が雑になりやすい。
でも逆に言うと、型さえあれば3分で守れる命があります。

【行政指導・是正の“穴”を埋める】
厚労省ベース|足場点検チェックリスト(完全版PDF)

「点検はしてるのに、記録が薄くて説明できない
「悪天候後・変更後の点検理由欄が毎回あいまい」
――この状態が、一番危ないです。

このPDFは、厚労省資料の考え方に沿って
確認 → 是正 → 記録 → 保存までを現場で回せる形にしたチェックリストです。

  • 法定9項目(床材/緊結部/金具/墜落防止/幅木/沈下/補強材/損傷/つり足場系)を網羅
  • 点検理由(作業前・組立後・一部解体後・変更後・悪天候後・地震後・定期)を記録できる
  • 良否/是正内容/確認まで残せるので、指摘・揉めごとを減らしやすい

こんな現場に特に効きます

  • 元請・監督から「記録の出し方」を求められる
  • 変更・解体が多く、点検の抜けが出やすい
  • 悪天候後の微沈下が不安(床の浮き・クセ)

無料PDFの内容を確認する(メール登録へ) メール登録して無料PDFを受け取る

※ ボタンを押すとメール登録画面が開きます
※ 登録後、確認メール内のリンクからPDFをダウンロードできます
※ 届かない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください

次のステップ
無料版で運用が固まったら、提出用に整う記録テンプレや、是正フロー付きの現場版PROも準備します。
まずはこのPDFで「点検の型」を作ってください。


このチェックが、現場の安全とコスト削減、そしてスムーズな工程につながることを本気で願っています。

読んだ人が「よし、今日もちゃんと回そう」と少しでも前を向けたら、私はそれだけで嬉しいです。
また次の記事でも、現場の“モヤモヤ”を一緒に潰しましょう。

 

 


※記事作成日:2025年5月30日
※第1回更新日:2025年12月20日 コードの修正


参考資料リンク

 


👤この記事の執筆者/監修
ISHIDA DESIGN OFFICE
代表 I.D.O(仮設設計技術者/足場組立作業主任者)
• 建設業歴30年以上、仮設設計・点検・講義実績多数・仮設設計技術者
• 厚労省・仮設工業会の最新基準に基づき執筆
仮設設計・CAD作図・構造チェックのご依頼はこちら:
ISHIDA DESIGN OFFICE 公式サイト
現場監督・職長のための実務&法的チェックリスト
最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE